2013年6月7日金曜日

ゴルフと知的財産権(その2)

第1回に続き、第2回の「ゴルフと知的財産権」に関する話題です。


第1回のテーマは「ゴルフボールの意匠について」でした。

そして今回のテーマは「ゴルフコースのレイアウトの発明」についてであり、以下の2件の米国特許を紹介します。


米国特許第7651404号

まず、最初に紹介する特許発明は、“Select Pace Golf Course,”と題された米国特許第7651404号(USPN 7651404)です。

日本語に訳すと「(プレーの)ペースを選択(できる)ゴルフコース」となるでしょうか。

この特許公報には、従来のゴルフコースの問題点として、

「従来のゴルフコースは1番ホールから順番にプレーするように設計されており、ランダムな順番にホールプレーするようには設計されていない。」

「このため、一部のプレーヤーのプレーが遅いとイライラする。」

などと記載されています。


そして、以上のような従来の問題点を解決することを目的として、この発明では、平行方向に複数本のカート道を配置するとともに、これらカート道の伸び方向と垂直な方向に各ホールのフェアウェイを配置しています。






そして、このようにカート道とフェアウェイを配置することにより、スピーディなプレーヤーは遅いプレーヤーを避けて、空いているホールを安全に見つけて、ランダムな順番でホールをプレーできると記載されています。


ランダムな順番でホールをプレーするなんてことが現実に許されるのかはわかりませんが、気が付いたら同じホールを二度廻っていたというようなことがないように、プレーヤーには注意が求められそうです。

また、キャディの付かないセルフプレーで廻ったら、朝から晩まで帰ってこないプレーヤーも出てきて、それはそれで楽しそうです。


米国特許第6053819号

次に紹介する発明は、“Golf Course, Golf Park and Associated Method of Playing a Golf Game,”と題された米国特許第6053819号(USPN 6,053,819)です。

なお、この発明は日本にも出願されていますが(特表2002-502679)、我国では特許権を得るには至っておりません(審査請求をせずに、みなし取下げ)。


この発明のポイントは、要は限られたスペースの中で18ホールをグルグルと廻るというものらしいです。
木をグリーンの手前に移動させてきて、コースレート(コースの難易度)を変更することもできるそうです。












わざわざゴルフ場まで来て、同じ場所をぐるぐる廻るというのは、全く気乗りがしませんが、・・・。練習場であれば楽しめそうです。


なお、以上の2件の発明は、米国では審査官の審査を経て、しっかりと特許査定を得ています(特許権が発生しています。)


以上です。
(弁理士 森本聡)


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■ ゴルフボールの意匠について



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